御茶ノ水】テレビで話題のロシア料理店「サラファン」で幻のウズベクピラフを堪能!

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先日、我が同伴者であるマロン君が「ロシア料理を食べたい」と嘯き、吾輩を伴って御茶ノ水へ出かけた。JR御茶ノ水駅から歩くこと数分。学生街の喧騒から少し離れた路地裏に、その店はひっそりと佇んでいる。その店はロシア料理の店「サラファン」。だが、いざ探してみると、店は地下1階にあり、いささか分かりづらい。吾輩はマロン君に尋ねた。「こんな分かりづらい場所に、なぜわざわざ?」するとマロン君はスマホを取り出し、「テレビで何度も取り上げられている有名店なんだ。特にピロシキは絶品らしいぞ」と、得意げに語る。

階段を降りると、そこはもう異国だった。開店の11時と同時に入店しようと、吾輩たちはすでに並んでいる4組の後ろについた。列に並ぶ客たちの表情は皆一様に期待に満ちている。だが、その期待のベクトルが吾輩とマロン君とで、少しばかり異なるようだ。吾輩の狙いは、1日8組限定という、まことに希少な「ウズベクピラフ」。一方、マロン君は、テレビでも紹介されたというピロシキに心血を注いでいるようだった。

やがて扉が開き、店内へ。並んでいた客たちは、一目散にピロシキのランチセットを注文している。吾輩は、その光景を横目に、ただ静かに奥の席を目指した。

店内は、まるで時が止まったかのような空間だ。天井からは、豪華なシャンデリアが下がり、壁にはロシアの風景画が飾られている。BGMとして流れるクラシック音楽と、壁掛け時計の秒針が刻むカチカチという規則正しい音だけが、静謐な空気に拍子をつけている。この空間に身を置くと、普段の忙しない日常から切り離され、遥か遠いロシアの地にいるかのような錯覚に陥る。

席に着こうとすると、マスターらしき白髪の紳士が、すっと椅子を引いてくれた。まるで昔の貴族の館に招かれたかのような、慇懃無礼さとは真逆の、洗練されたもてなしだ。吾輩は、牛という身分でありながら、少しばかり背筋が伸びる思いだった。

席に着くと、マロン君はメニューを熟読し、吾輩に熱心に語り始めた。「この『サラファン』は、創業が1973年。かれこれ50年以上の歴史がある老舗なんだ。もともとはロシア帽の専門店だったそうで、そこから転じて、この店名『サラファン(ロシアの民族衣装)』になったらしい。そして、ロシア帽の販売をやめてロシア料理店へと舵を切ったんだが、初代のオーナーが料理の腕を磨き、現在の味を作り上げたそうだ。特にこの店は、ロシア料理の中でもウズベキスタンの料理に力を入れているのが特徴らしい。だから、ウズベクピラフが8組限定で出されているのだろうな」

これに大いに興味が出た吾輩はまたも独自調査を開始してみた。以下はあくまでも吾輩調べだ

  • 店名の由来の「サラファン」はロシアの民族衣装の名前で、店名としてもその文化的背景を反映している。
  • 当初の業態としてはロシア帽の専門店だったという説は、公式には確認できなかったが、民族衣装や文化にちなんだ店名から、そうした背景があった可能性はありそうなのだ。
  • ロシア料理中心ながら、ウズベキスタン料理にも力を入れているのは事実。
  • 特に「ウズベクピラフ」は8名限定の人気メニューとして提供されています。
  • ボルシチ、壺焼き、ピロシキ、ロールキャベツなど、定番のロシア料理も充実。
  • 初代オーナーの味を現オーナーが受け継ぎ、丁寧な調理と家庭的な雰囲気が長年愛されている理由なのだ。
  • 所在地:神田小川町(御茶ノ水駅から徒歩圏内)。
  • 店内:地下にある隠れ家的な空間で、クラシック音楽が流れる落ち着いた雰囲気。
  • 客層:学生から年配の常連まで幅広く、予約が必要なほど人気。
  • ✅ 結論
  • 「ロシア帽の専門店から始まり、店名が民族衣装に由来し、ウズベキスタン料理に力を入れている」という話は、細部に若干の伝聞的要素はあるものの、全体としては事実に即したものであろう。特に「ウズベクピラフ8組限定」は、実際に提供されているメニューだ。

吾輩はマロン君の講釈を、半分聞き流しながら、注文を終えた。吾輩は狙い通り**ウズベクピラフ(1,480円)を、マロン君はテレビで見たというピロシキのランチセット(1,200円)**を注文した。

待つことしばし、ボルシチが運ばれてきた。真っ赤なスープに、サワークリームが浮かんでいる。スプーンで一口すすると、かすかに酸味がある。マロン君が「ボルシチの酸味は、ビーツの甘みと乳酸菌の酸味の調和が素晴らしいんだ」と力説するが、吾輩はただ静かに、この「赤いスープ」の奥深さを噛み締めていた。

ボルシチスープ

そして、ついに主役の登場だ。ウズベクピラフが、着丼ドーン!

ウズベクピラフ

皿いっぱいに盛られた、黄金色に輝くピラフ。その上には、骨付きの鶏肉と、人参、玉ねぎといった野菜がたっぷりと乗っている。スプーンで一口すくうと、米の一粒一粒が油でコーティングされ、キラキラと光っている。口に運ぶと、香辛料の香りが広がり、鶏肉の旨味がじゅわっと染み出す。うまい!そして見た目以上に、割とボリュームがある。吾輩の牛としての胃袋も、これならば満足するだろう。

マロン君は、ピロシキをかじりながら吾輩を羨ましそうに見ていた。

ピロシキ

「ウズベクピラフは美味しいか?俺のピロシキもサクサクで美味しいぞ」と、吾輩のウズベクピラフをひと口ねだってきた。吾輩は黙って、スプーンで一口分だけ分けてやった。マロン君は、吾輩のピラフを口にすると、目を見開き「う、うまい!」と絶句していた。

食後には、ロシアンティーが運ばれてきた。マロン君は「ジャムを舐めながら飲むのがロシアンティーの正しい飲み方だ」とまたも講釈を垂れる。とても酸っぱい。だが、この酸っぱさが、不思議と吾輩の心の奥底に染み渡るようだった。

ロシアンティー

この店は、ただ美味しい料理を提供するだけでなく、文化や歴史、そして何よりも「時」を忘れてしまうような、特別な空間を提供してくれる。御茶ノ水という都会の喧騒の中にありながら、異国情緒を存分に味わえる隠れ家。吾輩は、この空間と時間、そして美味しい料理に心から感謝した。

Спасибо(スパシーバ)サラファン。

投稿者プロフィール

モウモウ
モウモウ大富豪になっても結局食と旅
吾輩は牛である。 名はモウモウである。 なんでも自由ヶ丘というハイカラな街のきらびやかなショーウィンドーの中でもうもう泣いていたことだけはとんと記憶している。

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