【末期がん宣告から14年も生きた】奇跡のシェフが実践した食事法|調味料・食材・レシピ完全ガイド|がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事

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目次

この本を読むべき人

  • 食事面で何ができるか知りたい方 – 医療だけに頼らず、自分でできることを探している
  • 家族や大切な人を、食事でサポートしたい方 – 具体的な調味料選びや食材の選び方を学びたい
  • 健康診断の数値が気になり始めた40代以降の予防志向の方 – 病気になる前に食生活を根本から見直したい
  • 添加物や化学調味料が気になり、本物の食材を知りたい方 – プロのシェフが選ぶ調味料と食材基準を学びたい
  • 食と健康の関係を深く理解し、健康を守りたい方 – 旬の食材の力や発酵食品の知識を実生活に活かしたい

簡単なあらすじ紹介

  • あらすじ① 2003年、フレンチシェフ神尾哲男氏は末期ステージ4の前立腺がんを宣告される。医師から余命宣告を受けるも、病院との決別を決意し「食で病気を治す」挑戦を始める。
  • あらすじ② フレンチシェフが辿り着いたのは意外にも「昔の日本食」。調味料をすべて天然のものに変え、化学物質を徹底的に排除する食事改革をスタートさせる。
  • あらすじ③ 旬の食材を皮まで丸ごと食べる、玄米と発酵食品を中心にした食生活。シェフとしての技術を駆使し、体が喜ぶ料理を追求し続けた結果が本書に詰まっている。
  • あらすじ④ 余命宣告から14年間、がんと共存しながら生き続けた奇跡のシェフ。「がんを憎まず寄り添う」思想と、実践的な食事法のすべてを公開した命の記録である。

人間という生き物の不可解な食べ方

吾輩は牛である。人間は実に不思議な生き物である。吾輩は草を食む。それだけである。朝露に濡れた新鮮な草、太陽の光をたっぷり浴びた青々とした草。それさえあれば吾輩は健康でいられる。シンプルである。明快である。

しかし人間はどうか。主人の食卓を見るたびに、吾輩は首を傾げるのである。パッケージに包まれた加工食品、カタカナばかりが並ぶ原材料表示、そして「賞味期限」なる謎の数字。一体これらは何なのであろうか。

先日、主人がこんなことを言っていた。

ご主人

最近体調が優れないんだ。健康診断の数値も悪くてな

吾輩は心の中で思った。当然である。お前が食べているものを見よ。朝はコンビニのおにぎり、昼はカップラーメン、夜は冷凍食品のオンパレード。それで健康でいられると思う方がおかしいのである。

そんな折、主人が一冊の本を手に取った。『がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事』。著者は神尾哲男氏。フランス料理のシェフでありながら、末期がんステージ4を宣告され、医師から余命を告げられた人物である。そして驚くべきことに、その宣告から14年間も生き続けたのである。

その秘密は「食事」にあった。

主人がページをめくる音を聞きながら、吾輩は思った。これは単なる闘病記ではない。これは「食べることで生きる」という、生命の根源に迫る書物である、と。

なぜ人間は自分の体を粗末にするのか

主人の嘆きを聞いていると、吾輩は人間という生き物の矛盾に気づく。

彼らは口では「健康でいたい」と言う。「長生きしたい」と言う。「病気になりたくない」と言う。しかしその行動はどうか。朝から晩まで、化学物質まみれの食品を体内に放り込んでいるではないか。

奥方様がある日、こう言った。

女主人

あなた、最近野菜食べてる?

ご主人

コンビニのサラダは毎日食べてるよ

吾輩は思わず「モー」と鳴いた。それは野菜を食べているとは言わぬのである。

コンビニのサラダに使われている野菜は、消毒液で何度も洗浄されている。保存料が添加されている。そして何より、収穫してから何日も経っている。旬でもなければ、新鮮でもない。それは「野菜の形をした何か」であって、本物の野菜ではないのである。

神尾氏が本書で指摘するのは、まさにこの点である。現代人は「食べている」と思っているが、実は「栄養のない何か」を胃に詰め込んでいるだけではないか、と。

吾輩の観察によれば、人間が自分の体を粗末にする理由は三つある。

第一に、「忙しさ」という言い訳である。主人もよく言う。「時間がないから仕方ない」と。しかしである。吾輩に言わせれば、時間がないのではない。優先順位が間違っているのである。スマートフォンを見る時間はあるのに、まともな食事を作る時間はないという。実に不思議な話である。

第二に、「無知」である。何が体に良くて、何が悪いのか。多くの人間は知らないのである。いや、知ろうともしないのである。テレビで「体に良い」と言われれば飛びつき、「この食品がブーム」と聞けば買い漁る。しかし本当に自分の体に必要なものは何か、考えることをしない。

第三に、「諦め」である。「どうせ病気になる時はなる」「遺伝だから仕方ない」。そう言って、自分の健康を運命に委ねてしまう。しかし神尾氏の14年間が証明しているではないか。食事を変えれば、体は変わるのである。

この本が提起する問題は深刻である。あなたは今日、何を食べたか。その食べ物は、あなたの細胞を作る材料として相応しいものであったか。

奇跡のシェフが辿り着いた命の食事法

さて、ここからが本題である。神尾氏が14年間がんと共存しながら生き続けることができた、その具体的な食事法について、各章を詳しく見ていこう。

「さらば病院よ、医者よ。あとは自分でやる」- 決断の物語

2003年、激しい腰痛で病院に搬送された神尾氏を待っていたのは、想像を絶する診断結果であった。末期ステージ4の前立腺がん。しかも骨とリンパ節への転移も確認された。医師は言った。「なぜ生きているのか信じられない。死んでいてもおかしくない状態です」と。

吾輩がこの章で最も感銘を受けたのは、神尾氏の決断である。彼は抗がん剤治療を拒否した。なぜか。抗がん剤は確かにがん細胞を攻撃する。しかし同時に、健康な細胞も傷つける。そして何より、副作用で食事ができなくなる可能性があった。シェフである神尾氏にとって、「食べられなくなる」ことは死を意味した。

ある晩、主人と奥方様がこんな会話をした。

主人「もし俺ががんになったら、どうする?」 奥方様「そりゃあ、病院で治療を受けるでしょう」 主人「でも神尾さんは病院を出たんだぜ」 奥方様「だって、他に方法がなかったんじゃない?」

いいや、違うのである。神尾氏には「食」という武器があった。フランス料理のシェフとして30年以上のキャリアがある。食材の知識、調理の技術、そして何より「食べることで人を幸せにする」という経験。これらすべてを、自分の命を救うために使おうと決めたのである。

この章で神尾氏が語る「自分の体は自分で守る」という思想は、現代人すべてが肝に銘じるべきである。医師は確かに専門家である。しかし、あなたの体のことを一番よく知っているのは、あなた自身なのである。

吾輩は思う。人間は時に、他人に依存しすぎる。医師に任せておけば大丈夫、薬を飲んでおけば安心、と。しかし神尾氏は違った。「あとは自分でやる」。この覚悟が、14年という奇跡を生んだのである。

「がんは食事で抑えられる」- 食の力を信じる根拠

「食事でがんが治る?そんな馬鹿な」。多くの人がそう思うであろう。吾輩も最初はそう思った。しかし神尾氏の論理は明快である。

人間の体は、約37兆個の細胞でできている。そしてこれらの細胞は、常に新陳代謝を繰り返している。赤血球は約120日で入れ替わる。肌の細胞は約28日周期で生まれ変わる。骨でさえ、約3年で完全に入れ替わるのである。

つまり、人間の体は「今食べているもの」で作られているのである。これは紛れもない事実である。ならば、体に良いものを食べ続ければ、健康な細胞が作られる。体に悪いものを食べ続ければ、弱い細胞が作られる。シンプルな理屈である。

主人がこの部分を読んで言った。

ご主人

なるほど、俺の体がダメなのは、俺が食べてるものがダメだからか

ようやく理解したか、主人よ。

神尾氏はこの章で、具体的なデータも示している。昔の日本人のがん発症率と、現代日本人のがん発症率。食生活の変化と病気の増加の相関関係。そして何より、彼自身の14年間の実証データ。

ある日、奥方様が言った。

女主人

でもさ、がん細胞も同じものを食べてるんじゃないの?がん細胞も元気になっちゃうんじゃない?

鋭い指摘である、奥方様。

しかし神尾氏の答えは違う。がん細胞が好むのは、糖分、添加物、酸化した油、化学物質である。逆に、新鮮な野菜、発酵食品、良質なタンパク質は、健康な細胞を元気にし、がん細胞の勢いを抑えるのである。つまり、「何を食べるか」によって、体内での優勢が変わるのである。

この章から学べる教訓は明確である。「体は食べたものでできている」という事実を、もっと真剣に受け止めよ。毎日の食事は、単なる空腹を満たす行為ではない。未来の自分の体を作る、命の投資なのである。

「がんを遠ざける基本は、まず調味料を変えること」- 革命は台所から始まる

この章こそ、本書の核心である。吾輩が最も感銘を受けたのもこの部分である。

神尾氏が最初に手をつけたのは、意外にも「調味料」であった。塩、醤油、味噌、砂糖、みりん、油。これらすべてを、天然の本物に変えたのである。

【塩の選び方 – 命を支える白い結晶】

スーパーで売られている「食塩」。これは塩化ナトリウム99%以上の化学物質である。海水から塩化ナトリウムだけを取り出し、他のミネラルをすべて排除したものである。神尾氏曰く、「これは塩ではない。化学物質である」と。

神尾氏が選んだのは「天日塩」である。海水を天日でゆっくり乾燥させて作る塩。ナトリウムだけでなく、マグネシウム、カリウム、カルシウムなど、80種類以上のミネラルが含まれている。これが本物の塩である。

主人と奥方様の会話である。

主人「塩なんてどれも同じだろ?」 奥方様「モウモウ、あなたはどう思う?」

吾輩は「モー」と答えた。もし言葉が話せたら、こう言うであろう。

モウモウ

お前たちは牧場の草と、ビニールハウスの水耕栽培の草が同じだと思うか?

天日塩は味が全く違う。しょっぱいだけではない。甘みがあり、旨味があり、深みがある。そして何より、体が求めるミネラルが豊富に含まれている。細胞の働きを助け、代謝を促進し、免疫力を高める。これが本物の塩の力である。

吾輩は沖縄物産展をやっている時にまとめて買っているのだ。沖縄のアンテナショップなどに行くのもいいだろう。

【醤油の選び方 – 発酵が生む命の雫】

スーパーで「特売」と書かれて売られている醤油。原材料を見ると、「脱脂加工大豆、小麦、食塩、アルコール、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、甘味料」などと書いてある。これは醤油ではない。醤油風調味料である。

本物の醤油は、大豆、小麦、塩、そして麹菌だけで作られる。そして最低でも1年以上、天然醸造で発酵させる。中には3年、5年と熟成させるものもある。この発酵の過程で、数百種類の香気成分と、豊富な アミノ酸、そして酵素が生まれるのである。

神尾氏が本書で推奨するのは、「丸大豆、天然醸造、無添加」の三拍子揃った醤油である。値段は確かに高い。スーパーの特売醤油が200円なら、本物の醤油は1000円を超える。しかしである。これは調味料ではない。「薬」なのである。

発酵食品には、腸内環境を整える乳酸菌が豊富に含まれている。免疫細胞の70%は腸に存在する。つまり、良い醤油を使うことは、免疫力を高めることに直結するのである。

【味噌の選び方 – 日本人の命を守ってきた発酵の宝】

味噌もまた、神尾氏がこだわり抜いた調味料である。スーパーで売られている「だし入り味噌」。これには化学調味料、保存料、着色料が入っている。発酵を止めるためにアルコールも添加されている。これでは味噌の本来の力は失われる。

本物の味噌は、大豆、米麹(または麦麹)、塩だけで作られる。そして最低でも半年以上、長いものでは2年以上熟成させる。この熟成の過程で、大豆のタンパク質が分解され、アミノ酸が生成される。そして麹菌の働きで、ビタミンB群も豊富に作られる。

神尾氏の推奨は、「無添加、天然醸造、生味噌」である。「生味噌」とは、加熱処理されていない味噌のこと。加熱すると酵素が死んでしまう。生きた酵素が含まれた味噌こそが、体を癒す力を持つのである。

【砂糖の選び方 – 甘さの裏に隠された危険】

白砂糖。これは神尾氏が最も警戒する食材の一つである。サトウキビから糖分だけを取り出し、精製に精製を重ねて作られる白砂糖は、ビタミンもミネラルも含まれていない。純粋な糖分である。

白砂糖は血糖値を急激に上げる。するとインスリンが大量に分泌され、血糖値が急降下する。この乱高下が、体に大きな負担をかける。そして何より、がん細胞は糖分を餌にして成長するのである。

神尾氏が選んだのは、「きび砂糖」「てんさい糖」「黒糖」などである。これらはサトウキビやてん菜を、最小限の精製で仕上げたもの。ミネラルが残っており、血糖値の上昇も穏やかである。

ただし、神尾氏は砂糖の使用自体を極力控えている。甘みが欲しい時は、みりんや果物の自然な甘さを利用する。これが、がん細胞に餌を与えない秘訣である。

【油の選び方 – 酸化との戦い】

サラダ油。これも神尾氏が避ける食材である。なぜか。サラダ油の多くは、高温処理され、化学溶剤で抽出され、そして酸化防止剤が添加されている。さらに開封後、空気に触れることで酸化が進む。酸化した油は、体内で活性酸素を生み出し、細胞を傷つける。

神尾氏が選ぶのは、「低温圧搾(コールドプレス)」で作られた油である。オリーブオイル、ごま油、亜麻仁油、えごま油。これらを少量ずつ使い、開封後は早めに使い切る。そして何より、揚げ物は極力避ける。高温で加熱すると、どんな良い油も酸化してしまうからである。

【みりんの選び方 – 本物と偽物の見分け方】

スーパーで「みりん風調味料」として売られているもの。これは本物のみりんではない。原材料を見ると、「ブドウ糖、米、米麹、醸造調味料」などと書いてある。アルコール度数も1%未満。これでは発酵の恩恵を受けられない。

本物のみりんは、「本みりん」として売られている。もち米、米麹、焼酎だけで作られ、数ヶ月以上熟成させる。アルコール度数は14%前後。そして砂糖を一切使っていないのに、深い甘みがある。これが発酵の力である。

神尾氏は、本みりんを調味料としてだけでなく、砂糖の代わりとしても使う。煮物、照り焼き、そして時にはデザートにも。本みりんの優しい甘さが、料理に深みを与えるのである。

この章を読んで、主人は台所の調味料をすべて見直した。そして驚いたのである。「全部、偽物だった…」と。奥方様も言った。「これじゃあ、体に悪いわけよね」。

吾輩は思う。調味料を変えることは、単なる健康法ではない。これは「本物を見極める目」を養う訓練である。調味料が見極められれば、食材も見極められる。食材が見極められれば、情報も見極められる。すべての基礎は、ここにあるのである。

「私が辿り着いた、がんで死なないための食事術」- 具体的な実践法

この章では、神尾氏が実際に毎日実践している食事術が、具体的に紹介されている。吾輩もこの章を読んで、人間の食事というものの奥深さを知った。

【玄米食の実践 – 完全栄養食の力】

神尾氏の食事の基本は「玄米」である。白米ではない。なぜか。

米は元々、玄米である。その玄米を精米して、胚芽と糠を取り除いたものが白米である。しかし、米の栄養の95%は、この胚芽と糠に含まれているのである。ビタミンB群、ビタミンE、食物繊維、ミネラル。これらすべてを捨てて、デンプン質だけを食べているのが白米である。

玄米は完全栄養食と言われる。玄米と塩と水だけで、人間は生きていけるとさえ言われる。それほど栄養が豊富なのである。

ただし、玄米には注意点がある。よく噛まないと消化不良を起こす。そして農薬が残留している可能性がある。神尾氏は、無農薬の玄米を選び、一口100回噛むことを実践している。

主人がこれを読んで言った。「100回?無理だろ」。奥方様が答えた。「でも、それで命が延びるなら」。その通りである、奥方様。


【野菜は皮まで丸ごと – ファイトケミカルの宝庫】

神尾氏の野菜の食べ方は独特である。大根は皮ごと、人参は皮ごと、ジャガイモも皮ごと。すべて「丸ごと」食べるのである。

なぜか。野菜の皮には「ファイトケミカル」が豊富に含まれているからである。ファイトケミカルとは、植物が自分の身を守るために作り出す化学物質である。紫外線から身を守る、虫から身を守る、病原菌から身を守る。そのための物質が、皮に凝縮されているのである。

そしてこのファイトケミカルには、抗酸化作用がある。がんの原因の一つは、活性酸素による細胞の損傷である。ファイトケミカルは、この活性酸素を無害化する力を持つ。

ただし、皮ごと食べるには条件がある。無農薬、または低農薬の野菜でなければならない。農薬まみれの皮を食べては、本末転倒である。神尾氏は、信頼できる農家から直接野菜を仕入れている。

【旬の食材を食べる – 自然のリズムに従う】

神尾氏が強調するもう一つのポイントは「旬」である。春には春の野菜、夏には夏の野菜、秋には秋の野菜、冬には冬の野菜。それぞれの季節に採れる食材を食べることが、健康の秘訣だという。

なぜか。旬の食材には、その季節に人間が必要とする栄養素が詰まっているからである。

春の野菜(菜の花、タケノコ、山菜など)には、苦味成分が含まれている。この苦味成分が、冬の間に溜まった老廃物を排出する。デトックス効果である。

夏の野菜(トマト、キュウリ、ナスなど)には、水分が豊富に含まれている。そしてカリウムも多い。これが体を冷やし、熱中症を防ぐ。

秋の野菜(サツマイモ、カボチャ、キノコなど)には、食物繊維とビタミンが豊富である。冬に向けて体力をつけるための栄養である。

冬の野菜(大根、白菜、ネギなど)には、体を温める成分が含まれている。そしてビタミンCも多い。風邪を予防するための栄養である。

自然は実によくできている。吾輩も思う。春になれば若草が芽吹き、夏になれば草が茂る。秋には草が枯れ、冬には雪に覆われる。このリズムに従って生きることが、健康の基本なのである。

しかし現代の人間はどうか。冬にスイカを食べ、夏に鍋を食べる。ハウス栽培と輸入食材のおかげで、一年中同じものが食べられる。便利である。しかし、これが体のリズムを狂わせているのではないか。


【発酵食品を毎日摂る – 腸内環境の改善】

神尾氏の食卓には、必ず発酵食品がある。味噌汁、納豆、漬物、ヨーグルト。これらを毎日、欠かさず食べる。

なぜ発酵食品が重要なのか。それは腸内環境と免疫力の関係にある。人間の免疫細胞の70%は腸に存在する。つまり、腸が健康であれば、免疫力が高まる。腸が不健康であれば、免疫力が下がる。

発酵食品には、乳酸菌、酵母菌、麹菌などの善玉菌が豊富に含まれている。これらが腸内で悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌優位の環境を作る。すると免疫力が高まり、病気に強い体になるのである。

神尾氏が特に推奨するのは、手作りの発酵食品である。市販の漬物の多くは、発酵ではなく酢で味付けしただけのものが多い。本物の発酵食品は、時間をかけて乳酸菌が増殖したものである。神尾氏は、ぬか漬けを自分で作り、毎日かき混ぜることを日課にしている。


【動物性タンパク質の選び方 – 質を重視する】

がん患者の中には、肉を一切食べない人もいる。しかし神尾氏は違う。肉も魚も食べる。ただし、「質」にこだわる。

肉は、抗生物質やホルモン剤を使っていない放牧飼育のものを選ぶ。魚は、養殖ではなく天然のものを選ぶ。そして何より、新鮮なものを選ぶ。タンパク質は、筋肉や臓器、免疫細胞を作る材料である。良質なタンパク質を摂ることは、健康な体を維持するために不可欠なのである。

ただし、量は控えめである。一日の食事の中で、動物性タンパク質は全体の10〜15%程度。残りは野菜、穀物、豆類、海藻などの植物性食品である。このバランスが、神尾氏の食事の基本である。

【加工食品を避ける – シンプルな食材だけで】

神尾氏の冷蔵庫には、加工食品がほとんどない。ハム、ソーセージ、練り物、レトルト食品、冷凍食品。これらはすべて避けている。

なぜか。加工食品には必ず添加物が入っている。保存料、着色料、香料、乳化剤、pH調整剤。これらの化学物質が、長期的に体に蓄積すると、細胞を傷つける可能性がある。

神尾氏の食事は、すべて「素材」から作る。野菜、米、豆、魚、肉。これらをシンプルな調理法で仕上げる。煮る、焼く、蒸す、生で食べる。油で揚げることは少ない。

吾輩は思う。これこそが本来の「料理」である。素材の味を活かし、シンプルに仕上げる。フランス料理のシェフである神尾氏が辿り着いたのが、この「究極のシンプル」であるというのは、実に興味深い。

「がんを抑え続けている私が毎日やっていること」- 日々の習慣の力

この章では、神尾氏が毎日実践している具体的な習慣が紹介されている。食事だけではない。運動、睡眠、そして心の持ち方まで。すべてが、がんと共存しながら生きるための知恵である。

【朝の習慣 – 一日の始まりが命を決める】

神尾氏の朝は早い。午前5時に起床する。そしてまず、白湯を飲む。常温の水ではなく、沸かした湯を冷ました白湯である。これが胃腸を優しく温め、一日の活動の準備をする。

次に軽い体操。ストレッチ、スクワット、散歩。激しい運動ではない。体を目覚めさせる程度の軽い運動である。これが血流を促し、代謝を上げる。

そして朝食。神尾氏の朝食は、玄米の味噌汁、納豆、野菜の浅漬け、そして季節の果物。シンプルである。しかし栄養は完璧である。炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維。すべてが揃っている。

主人がこれを読んで言った。

ご主人

俺の朝食、コーヒーとパンだけだわ…

奥方様が答えた。「それじゃあ栄養が偏るわよね」。その通りである。

【昼の習慣 – 旬の野菜をたっぷりと】

神尾氏の昼食も、野菜中心である。旬の野菜をたっぷり使ったサラダ、玄米おにぎり、そして手作りの野菜スープ。量は腹八分目。食べすぎは消化に負担をかけるからである。

そして食後は必ず、30分ほどの休憩。横になるのではなく、椅子に座って目を閉じる。消化を助けるためである。現代人は食べた後すぐに動き出す。これでは胃腸が疲れてしまう。

【夜の習慣 – 早めの夕食と質の良い睡眠】

夕食は午後6時まで。遅くとも7時には食べ終える。なぜか。睡眠の3時間前までに食事を終えることで、胃腸を休ませた状態で眠りにつける。これが質の良い睡眠につながるのである。

夕食の内容も重要である。夜は消化に良いものを選ぶ。野菜の煮物、蒸し魚、豆腐料理。そして必ず味噌汁。これが神尾氏の夕食の基本である。

午後9時には就寝準備。スマートフォンもテレビも見ない。部屋を暗くし、静かな音楽を聴きながらリラックスする。そして午後10時には就寝。7時間睡眠を確保する。

睡眠中に、人間の体は修復される。傷ついた細胞が修復され、免疫細胞が活性化される。質の良い睡眠は、がんと戦うために不可欠なのである。

【記録をつける – 自分の体と対話する】

神尾氏は、毎日の食事と体調を記録している。何を食べたか、体重はどうか、排便の状態は、睡眠の質は、体のどこに痛みがあるか。すべてノートに記録する。

この記録が、自分の体の変化を教えてくれる。「この食材を食べた日は調子が良い」「この食材を食べた日は調子が悪い」。データが蓄積されることで、自分の体に合う食事がわかってくるのである。

主人と奥方様の会話である。

ご主人

記録って面倒だな

奥方様「でも、これで命が延びるなら」

吾輩は思う。人間は自分の体のことを、意外と知らない。毎日一緒にいるのに、気づいていない。記録をつけることは、自分の体と対話することである。これは実に大切なことである。

「憎まずに、がんと寄り添う心が命を延ばす」- 心の持ち方の重要性

最終章である。ここで神尾氏が語るのは、「心の持ち方」である。吾輩もこの章を読んで、深く感動した。

【がんを敵と見なさない】

多くのがん患者は、がんを「敵」と見なす。「憎い」「許せない」「やっつけなければ」と。しかし神尾氏は違う。

「がんは、私の体の一部です。憎んでも仕方ない。それよりも、なぜがんができたのか。私の生活の何が間違っていたのか。それを考え、改善することが大切です」

この言葉に、吾輩は涙した。もし吾輩が涙を流せたらの話であるが。

がんは、体からのメッセージである。「あなたの生活は間違っている。このままでは危ない」というサイン。それを憎むのではなく、受け止める。そして生活を変える。これが神尾氏の哲学である。

【感謝の気持ちを持つ】

神尾氏は、毎日感謝の言葉を口にする。朝起きたら「今日も目が覚めた。ありがとう」。食事の前には「この食材を育ててくれた農家の方に感謝」。夜寝る前には「今日一日、無事に過ごせた。ありがとう」。

感謝の気持ちは、心を穏やかにする。ストレスを減らす。そして免疫力を高める。医学的にも証明されている事実である。

主人がこの部分を読んで言った。

ご主人

俺、最近文句ばかり言ってたな

女主人

私もよ。反省だわ

吾輩も思う。人間は不平不満が多い。あれが嫌だ、これが嫌だ、と。しかし吾輩を見よ。毎日草を食んでいるだけである。それでも幸せである。なぜか。生きているだけで感謝だからである。

【笑うことの力】

神尾氏は、毎日笑うことを心がけている。お笑い番組を見る、友人と話す、面白い本を読む。とにかく笑う。

笑うと、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化される。NK細胞は、がん細胞を攻撃する免疫細胞である。つまり、笑うことががんを抑えることにつながるのである。

医学的な効果だけではない。笑うと、気分が明るくなる。前向きになる。「もう少し頑張ろう」という気持ちになる。この心の力が、体を癒すのである。

モウモウからあなたへのメッセージ

さて、長々と書いてきたが、ここで吾輩から読者諸君へメッセージがある。本書では食事や食材以外にも様々な健康法を提唱していて、どれもがとても役に立つものばかりなので、是非一読することを強くお勧めしたい。

主人と奥方様に、吾輩はこう伝えたい。もちろん言葉では伝えられぬので、目で訴えるのであるが。

「この本は、単なる闘病記ではない。これは『食べることで生きる』という、生命の真実を教えてくれる教科書である」と。

【一覧表で見る:神尾式食事法の基本】

項目従来の食事神尾式食事法期待される効果
主食白米玄米(無農薬)ビタミンB群、食物繊維の摂取、血糖値の安定
精製塩(塩化ナトリウム99%)天日塩(80種類以上のミネラル)ミネラルバランスの改善、代謝の促進
醤油化学調味料入り醤油丸大豆・天然醸造・無添加醤油酵素と乳酸菌の摂取、免疫力向上
味噌だし入り味噌(添加物あり)無添加・天然醸造・生味噌腸内環境の改善、免疫細胞の活性化
砂糖白砂糖きび砂糖・てんさい糖・黒糖(最小限)血糖値の急上昇を防ぐ、がん細胞の抑制
サラダ油オリーブオイル・ごま油(低温圧搾)酸化の防止、細胞の保護
野菜皮をむいて食べる皮ごと丸ごと食べるファイトケミカルの摂取、抗酸化作用
食材選び一年中同じもの旬の食材を選ぶ季節に必要な栄養素の摂取、自然なリズム
加工食品頻繁に利用極力避ける添加物の排除、細胞の健康維持
発酵食品たまに食べる毎日必ず食べる腸内環境の改善、免疫力の向上

【図解:神尾式食事法を始めるステップ】

【ステップ1:調味料を変える(第1週)】
・塩を天日塩に変える
・醤油を天然醸造のものに変える
      ↓
【ステップ2:主食を変える(第2週)】
・白米から玄米に切り替える
・よく噛むことを意識する
      ↓
【ステップ3:野菜の食べ方を変える(第3週)】
・旬の野菜を選ぶ
・皮ごと食べる習慣をつける
      ↓
【ステップ4:加工食品を減らす(第4週)】
・コンビニ弁当を減らす
・自炊の回数を増やす
      ↓
【ステップ5:発酵食品を増やす(第5週以降)】
・毎日味噌汁を飲む
・納豆、漬物を習慣化する
      ↓
【継続と記録】
・食事と体調を記録する
・自分に合う食材を見つける
・感謝の気持ちを持ち続ける

【モウモウの最終アドバイス:まずはここから始めよ】

ご主人

結局何から始めればいいんだ?

主人が言った。

吾輩が人間の言葉を話せたら、こう答えるであろう。

  • 明日の朝、塩を買い替えよ
    スーパーではなく、自然食品店へ行け。天日塩を買え。これが第一歩である。
  • 今夜から玄米を炊け
    いきなり100%玄米は辛いかもしれぬ。最初は白米と玄米を半々で炊け。慣れたら玄米の割合を増やせ。
  • コンビニに行く回数を減らせ
    週5回行っているなら、週3回にしろ。週3回なら、週1回にしろ。少しずつでいい。
  • 旬の野菜を意識せよ
    今の季節は何が旬か。それを調べ、買え。そして皮ごと食べよ。ただし無農薬でないとならない。
  • 感謝の言葉を口にせよ
    朝起きたら「ありがとう」。食事の前に「いただきます」。夜寝る前に「今日もありがとう」。これだけでいい。

まとめ:吾輩が見た、食と命の真実

吾輩は牛である。名前はモウモウという。

今日も吾輩は、主人の傍らで草を食みながら、人間の成長を見守っている。

『がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事』。この本を読んで、主人は変わった。以前は「忙しいから」と言い訳ばかりしていた主人が、今は毎朝玄米を炊いている。調味料をすべて買い替えた。そして何より、食事に感謝するようになった。

奥方様も変わった。以前は「料理は面倒」と言っていた奥方様が、今は旬の野菜を探して市場を歩いている。皮ごと調理することを楽しんでいる。そして家族の健康を、心から願うようになった。

吾輩も変わった。いや、吾輩は相変わらず草を食む牛である。しかし、人間という生き物への見方が変わった。彼らは愚かである。しかし、学べば変われる。気づけば行動できる。そして行動すれば、命さえも救える。

神尾哲男氏の14年間が、それを証明している。末期がんステージ4。医師からは「死んでいてもおかしくない」と言われた。しかし彼は生きた。食事を変え、心を変え、生活を変えた。そして今も生きている。

これは奇跡ではない。必然である。

体は食べたものでできている。これは紛れもない真実である。ならば、何を食べるかで、体は変わる。健康になることも、病気になることも、すべては「食」次第なのである。

もしあなたが今、「このままではいけない」と感じているならば、この本を読むことをお勧めする。

神尾哲男氏の14年間の知恵が、あなたの人生を変えてくれるであろう。150円の塩、1000円の醤油、それらに込められた命の力を、あなたは知ることになるであろう。そして何より、「食べることは生きること」という真実を、体感できるであろう。

諸君の健康を祈る。

そして、良い食事を。


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投稿者プロフィール

モウモウ
モウモウ大富豪になっても結局食と旅
吾輩は牛である。 名はモウモウである。 なんでも自由ヶ丘というハイカラな街のきらびやかなショーウィンドーの中でもうもう泣いていたことだけはとんと記憶している。

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