吾輩は牛である。名前はモウモウ。旅が好きであちこちを歩き回っておるが、今回は徳島へと赴いた。その記録をここに記すこととする。
徳島へ行こうと思ったきっかけ
牛の生きる道は、のんびり草を食むことにある。しかしながら、時には窮屈な牧場を飛び出し、未知の土地を歩いてみたくなるものだ。徳島への旅を思い立ったのは、ふと目にした阿波踊りの映像がきっかけである。画面の中で飛び跳ねる人々の姿は、実に楽しげであった。あの熱狂を自らの目で見てみたいと思い、旅路を決意した(ここまでが妄想)
現実は・・・

おい、モウモウよ。今度は徳島へ行ってこい。出張だ。業務命令だからな
何かというと業務命令だ。いやになっちまう。


東京から徳島へのアクセス
東京から徳島への道のりは遠い。まずは新横浜駅から新幹線に乗り、岡山まで向かう。岡山でマリンライナー号に乗り換え、高松へと至るのが第一歩である。




約6時間もの長旅だ。ちなみに飛行機は使わないのが吾輩流だ。
岡山駅からはマリンライナーを使う。但し経費の問題もあるので、あまり特急を使うと自腹になる恐れもあるため計算高くやらないとならない。岡山駅では吾輩がいつも買う定番の「いいとこ鶏弁当」を購入。これがマジうまい。




高松駅に着くと、宇野行きの電車が目に入った。これが懐かしい。


昔は宇高連絡船が行き交い、本州と四国をつないでおったものだ。さらにJR四国の8000系が愛媛方面へ向かうのも見えた。四国の交通網は、実に興味深いものがある。


特急渦潮にのれば早いのだが、経費の問題があって、そこから高徳線に乗り、徳島へと向かう。




路線図を確認すると、高松から徳島まではおおよそ二時間ほど。車窓から流れる景色はのどかで、時折流れる川面が美しい。途中で駅弁を広げ、のんびりと旅を楽しんだ。
と楽しんだように書いているが、これがマジで長いのなんの。この路線図をみよ


いろんなところに行ったが、これが多分一番きつい各駅列車だったように記憶している。
徳島の観光名所五選を紹介


さて徳島へ行くにあたりいつものように下調べをした。これは旅の常識だな
- 眉山
徳島市のシンボルとも言える眉山。山頂からの眺めは素晴らしく、徳島市内を一望できる。ロープウェイでのんびり登るのもよい。徳島駅周辺からでも見れたりする。
2.大塚国際美術館


世界の名画を陶板で再現した美術館。モウモウも絵の良し悪しはわからぬが、システィーナ礼拝堂の天井画を見たときは、思わず草を食むのを忘れた(完全妄想の世界)


3.阿波踊り会館
阿波踊りの歴史を学び、実際に踊りを体験できる施設。ここで予習してから本番の阿波踊りを見るのがよかろう。
4.鳴門の渦潮
海の激しい流れが作り出す渦潮。船に乗って間近で見ることもできる。中学生の時に釣り船にのってみたことがあるので、今回はパス
5.祖谷のかずら橋
シラクチカズラで編まれた吊り橋。足元が揺れるので実にスリルがあるらしいが、牛の体重では危険かもしれぬ。人間ならば問題なかろう。




徳島のグルメとおすすめの名店五選。なんといっても徳島ラーメンか
- 徳島ラーメン(いのたに)
甘辛いスープに生卵を落とすスタイルのラーメン。ご飯との相性が抜群だ。
2.阿波尾鶏の焼き鳥(駅ビル内の居酒屋)
地鶏の旨みが凝縮された焼き鳥は絶品。程よい弾力があり、噛むほどに旨みが広がる。
3.フィッシュカツ(スーパーや惣菜店)
カレー風味のさつま揚げ。ビールのつまみにも最適である。
4.半田そうめん(手打ち専門店)
通常のそうめんよりも太く、コシがある。つるりとした喉越しがたまらぬ。
5.祖谷そば(山間の食事処)
太めで素朴な味わいのそば。山の幸とともにいただくと、旅の疲れも癒やされる。


初徳島上陸
正確には釣り船で徳島に行ったことがあるので、上陸は初だ。
徳島駅に降り立ち、ホテルへ向かう途中、川にエイが泳いでいるのを発見した。海の生き物が川にいるとは驚きである。


さらに、駅前のポストの上には阿波踊りの像が鎮座していた。さすがは阿波踊りの本場である。






仕事場は「鮎食駅」という無人駅。


名前の通り、鮎が名物なのかと期待したが、特にそれらしいものは見当たらなかった。


休日にはすることがないため、DOUTORに入り浸る日々であった。
そして、本場の阿波踊りを観る機会を得た。鳴り響く鉦と太鼓の音、人々の高揚した表情。あのエネルギーは実際に見てこそ伝わるものだ。やはり来て正解であった。
初徳島上陸悪くない、いやむしろ良い。






毎日毎日徳島ラーメン三昧の日々


実は徳島に来た初日に徳島ラーメンを食した。
以前駒沢公園で行われてラーメンの祭典では東大というラーメン屋が出店していたのだが、今回は超有名店の【いのたに】に来た。
と書いてはいるのだが、実際は駅ビルのクレメントビル内のグルメコーナーの徳島ラーメン屋に来ていた。毎日だ。ほぼ毎日だ。そこが確か「いのたに」だったような気がしているが、正直店名をあまり確認していなかったので、全く思い出せない。毎日行っていたのにだ。
そこで撮った写真からGoogleレンズで検索すると恐らくここだろうということになった。現在では駅ビルのラーメン屋はみあたらなかったので、もしかしたら閉店したのかもしれない。もし知っている人がいたら、こっそり教えてほしいのだ。
吾輩はここで中華そば大盛¥850を注文している。
そして着丼ドーンだ!


いよいよ徳島ラーメンだぜ。
徳島ラーメンの特徴は、豚骨ベースで醤油味のする何とも表現のディフィカルトなラーメンだ。
和歌山の醤油豚骨とも違う。
そこに豚バラ肉とメンマ、ネギ、モヤシ。なんといってもこの肉が泣かせてくれる。
仕上げに生卵が落としてあるが吾輩は生卵を注文時に載せないでくれとお願いしていたのだが、毎日くるこいつは卵抜きを必ず注文する。と厨房でも話題になったに違いないな。
スープは濃厚そうに見えるが,意外とすっきりとしている。豚骨の臭みは吾輩ままるで気にならなかった。
麺は中細のシンプルなストレート麺でスープによく合う。ふと思ったが、徳島ラーメンの最大の特徴はこの肉のうまみエキスが抽出しているスープと混然一体となった渦潮ワールドを形成する独特のぶっ飛び感があるのではないだろうか?本当はこれに生卵が早口言葉のようにスルリと落ちていればパーフェクトワールドになるのだろうが、吾輩のラーメンは永遠の未完で終止符が打たれるのだ。
四国グルメは香川はうどん、高知は鰹のたたき、愛媛は鯛めし、そして徳島はラーメンではないのだろうかと思うが如何だろうか?
実は最終日には同じくこの駅ビル内でレストランに入って阿波尾鶏定食を食したが、これも大変おいしゅうございました。
正直これも店名は覚えていないが証拠写真だけは載せておこう。なによりのエビデンスだ。








徳島ならではのお土産五選
- 金長まんじゅう
徳島の定番土産。しっとりした皮と餡の甘さが絶妙である。
2.すだち果汁
料理にかけるだけで爽やかな香りが広がる。焼き魚や揚げ物に最適。
3.鳴門金時(さつまいも)
甘みが強く、スイーツにも使われる名産品。
4.フィッシュカツ
お土産用に真空パックされたものが売られている。
5.祖谷の蕎麦
旅の思い出に、徳島の風味を持ち帰るのも一興である。


充実した徳島旅行も終了
帰りは特急渦潮に乗り、岡山まで戻った。


帰りはさすがに仕事疲れで(おっと仕事で来ていたのだった)各駅で帰るきにはならず、泣く泣く自腹で特急料金を支払った。
そして新幹線で新横浜へ。長い道のりではあったが、実に充実した旅であった。



おいモウモウよ。まさかとは思うが旅気分で出張に行っていないだろうな?きっちり報告書を出せよな
はて幻想がチラつくが気にすることは無い。明日は休みなのだ。友達とカラオケに行く予定が入っている。旅は終わったのだ。
吾輩は牛である。名前はモウモウ。また旅に出る日を楽しみにしておる。
Have a nive trip !!




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