吾輩の主人は、仕事がバリバリできるのだが、どこか天然で憎めない性格をしている。そんな主人が

富士山を見に行こう
と言い出したのが、今回の旅の始まりである。
八王子から大月へ
朝早く、吾輩と主人は八王子駅から電車に乗り、大月駅を目指した。主人は「富士山ビュー特急に乗るぞ!」と意気込んでいたが、予約を怠ったため満席。仕方なく各駅停車で1時間かけて大月へ向かうことになった。車内で主人は「次回はちゃんと予約しよう」と反省していたが、吾輩は心の中で「次回も同じことを繰り返すだろう」と冷静に見守っていた。






富士山駅と鳥居
大月駅からさらに電車を乗り継ぎ、ようやく富士山駅に到着した。




駅には赤い鳥居がそびえ立ち、吾輩は「これだけでご利益がありそうだ」と思ったが、主人は「これが富士山の玄関口か!」と感動している様子だった。


駅周辺には外国人観光客が多く、インターナショナルな雰囲気が漂っていたが、肝心の富士山は雲に隠れて全景が見えない。「これが人間の言う“運が悪い”というやつか」と、吾輩はため息をついた。


これかな?


吉田うどんとの出会い
しばらく歩いた後、主人と吾輩は「富士山食堂」に立ち寄った。


ここで出会ったのが、名物の吉田うどんである。吾輩はその腰の強い太麺に驚き、「これほどのコシを持つ食べ物があるとは!」と感心した。醤油ベースの出汁はさっぱりしており、特製味噌を加えることで味変が楽しめる。






主人は「これが本場の吉田うどんか!」と感激しながら、汗をかきつつ食べていた。吾輩はその姿を見て、「人間は食べ物一つでこんなに幸せになれるのか」と感心した。
富士山ソフトクリーム
駅に戻る途中、主人は「デザートも必要だ」と言い出し、富士山ソフトクリームを購入した。このソフトクリームは下が青く、上が白いという富士山を模したデザイン


吾輩は「人間の発想力には驚かされる」と思った。主人は「これぞインスタ映えだ!」と写真を撮りまくっていたが、吾輩にはその行動が理解できなかった。「食べ物は食べるためにあるのではないのか?」と、心の中で呟いた。
帰りの富士山ビュー特急
帰りは運よく富士山ビュー特急の指定席を確保できた。


車内はウッディーな内装で、まるで高級ホテルのラウンジのようだった。主人は「これが日本の観光列車の実力だ!」と感動していたが、吾輩は「これだけ豪華なら、草でも出してくれればいいのに」と思っていた。






窓の外には強風に揺れる木々が見え、吾輩は「自然の力は偉大だ」と改めて感じた。
ビミョーな一日
富士山駅には外国人観光客が多く、国際的な雰囲気を楽しめたものの、肝心の富士山は雲に隠れて見えず、駅周辺も特に目立った観光スポットはなかった。主人は「まあ、こういう日もあるさ」と笑っていたが、吾輩は「人間はこうして自分を慰めるのか」と冷静に観察していた。


本日の反省会
吾輩は牛である。今回の旅を通じて、人間社会の矛盾や愚かさ、そしてその中に潜むユーモアを改めて感じた。主人の天然な行動に呆れつつも、どこか愛おしさを覚える吾輩であった。富士山は見えなかったが、吾輩にとっては十分に味わい深い旅であった。


投稿者プロフィール


- 大富豪になっても結局食と旅
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吾輩は牛である。 名はモウモウである。 なんでも自由ヶ丘というハイカラな街のきらびやかなショーウィンドーの中でもうもう泣いていたことだけはとんと記憶している。
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