前回までは高尾山の頂上を目指して蕎麦を食うべく4号路を歩き出したところまでだった
最初はハイキング気分だった。そう、それは最初だけだった
ハードな山道4号路
吾輩は4号路を歩いていて気が付いたのだが、ここは完全に山道なのだ
もう一度言おう
4号路は完全なる山道だぞ
木の枝を乗り越えながら歩くぞ
コンクリートは出てこないぞ
右側は切り立った崖になってるぞ
同じような景観ばかりなので写真は1枚しか載せないが、こんな平坦な山道は最初だけで
途中から上り坂になったり蛇のように曲がりくねったりしてふと思った
「これって何の苦行?ただとろろ蕎麦を食べに来ただけなのにーーー!」
そしてどれくらい時間が経っただろう吊り橋が見えてきた
おぉやっと変化のある景色に出会えた。吊り橋といってもしっかりしたつくりなので問題はなさそうだ
よく心理学で吊り橋効果というものがあるが、吾輩は今たった一人きりで渡っているが
頭の中ではこのような妄想が浮かんでいたのは、他の人には絶対に内緒にしておいて欲しいのだ
ついに高尾山制覇
Tシャツを絞ったら雑巾のように汗が絞り出されそうなくらい大汗を書きながら苦行の行進をひたすら続け、一体どれくらい歩いただろう。一体どれくらいの時間が経過したのだろう
ようやく頂上に到着した。
高尾山制覇です。はい(あっさり書いたな)
ここから見下ろす山あいからの街の景観がまた一段と達成感を後押ししてくれる
あとはとろろ蕎麦を食べて下山するだけだ。えーっと蕎麦屋はあるかな?
ようやくとろろ蕎麦と対面できるぞ
おっと満席だな。座れるのか?
すみませんが満席なのでお座敷でもよいですか?
1人なのにお座敷は気がひけるのだ
では、、、こちらで相席でもよろしいでしょうか?
見ると外国人の方が一人でビールを飲んでいる席に相席を案内された
Hello, sorry
ども、コンニチハ
日本語が話せるようで日本語80%で理解できなそうなところは英語20%で会話した
日本には仕事で来ていて来日して2年以上たったそうだ
日本はどうでしょうか?
自然がたくさんあるのがイイデスネ。あと天ぷらがおいしいね
高尾山はよく来るのでしょうか?
いや、ハジメテです。とってもすばらしいことろです。日本はシケンがあるのが素晴らしいです
シケン??Examinationのことかい?
受験戦争文化のことではあるまいて
え~と、いや・・・あ、マチガエました。シケンじゃないで季節です
ふむseasonね、ところでここまでどのルートで来たのだろうか?
私はRed lineです。日本の文化に触れながら来たです
1号ルートだね。吾輩は4号ルートできたのだが、4号はすごいぞ
No4 is so hard, up&down, dirty road, cliff at the right side
(4号は大変であるぞ、坂が多いし、山道だし、片側崖だし)
Oh, really!
そうこうしている間にとろろ蕎麦(冷)¥1200がやってきた
うむ実にうまそうだ
朝から水と団子しかとっていないのだ
思えばこれだけのためにここまで来たのだった。非常に長い道のりだ
麺が太麺気味で冷たい汁によくからみあってうまい。外は蝉がうるさい
とろろもいい感じで麺と汁の両方に顔を出しながらその存在を大いにアピールしている
山頂で食す冷やし蕎麦はこうも格別にうまいのでしょうか?
それは一種の達成感と爽快感が混然一体となって異文化交流のスパイスを絡めながら
猛暑の夏の涼をとったという風物詩として我が人生に語り継がれていくことになるだろう
吾輩がうまそうに食しているのをみて
スミマセン、私も冷やし蕎麦クダサーイ
やっぱり高尾山来たからには蕎麦でしょうな
吾輩は食べ終えたが彼はビールを飲んでいた
では吾輩は行くのである。またどこかで!
Goodday the rest of your time!
そういってサヨナラした。これで吾輩のお陰で海外の人にGood印象を与えたのは不変の事実であろう(えっ?)
帰りは1号ルートで下山
先の海外の人と話していて1号ルートはそれほど過酷じゃないという情報を得た
何事も今の時代は情報が最重要になるので、吾輩のようにハイコミュニケーション特性の人は容易に情報を得られる時代だ(スマホで簡単に情報を得られる時代の間違いやろ!)
てなことで1号ルート方面で下山していったのだ
1号ルートは高尾山の見どころにあふれるルートだった
確かいろいろ高尾山の魅力が溢れていたはずだが目につくのは天狗だった
おっとここでも天狗だよ
しかしなぜこうも天狗崇拝なのだろうかと調べてみると
だそうだ。おっとまた天狗じゃ
迫力あるのぉ、ここまでくると立派じゃわい。
おっとまた天狗が出たぞ
おっと、、これは霧天狗さんじゃのぉ(阿笠博士じゃないぞ)
恐らくこの話は高尾山を舞台にしたのではないんだろうか?
この話は大好きで、犯人を霧天狗に見立てた、想像すらできない壮大なトリックをつかっているのが非常に面白い
おっちゃんと蘭の伏線回収も秀逸で初期の傑作の一つなのは間違いないだろう
そして吾輩はリフト乗り場まで無事戻ってこれた
ここからリフトで降りて帰れるのだが、吾輩はこの後に控えるプロジェクトのためにリフト代¥490をケチって歩いて高尾山口駅まで下山することにした。
リフトで下山しないととんでもないめにあうのだった
まぁ、どうせそんなにかからないでしょうな
後でわかったのだが、すんごく遠いのだ
全長2Km 歩いて30分
いやぁでも下りだから楽でしょ?
声を大にして言いたい「かーーーつ、喝喝喝!甘いのだよ諸君!」
1歩ごとに太ももに力をこめるからつらいのなんの
歩き出したら引き返せない。そして足先の爪が痛くなる。太ももが悲鳴をあげる。霧天狗がほくそ笑む
などとにかく一度体験すればその辛さを実感できるというものだろう(¥490ケチった罰じゃ)
正直高尾山の思い出はリフトでも、蕎麦でも海外の人でも4号ルートでも、頂上の景色でもなく
間違いなくこの下り坂かもしれない。それくらいインパクトがあった。
いやハードルが低かったからなのかもしれん。とにかく
まだまだ下りるの??
それしか感想が出てこないと思う
そして30分行軍した結果やっと下界の世界が見えてきた
よもやいないとは思うがリフトを使わないで登りたい人はこの目印の右を入っていくと
苦行できるぞ
おぉ帰りの電車が待っててくれている。うれぴーぜ
こうして高尾山の夏の日の思い出は汗や酷暑とともに脳裏に刻まれたのだ
いや、ちょっと待って
本当はリフト上って蕎麦食べて帰るはずじゃなかったっけ?
いやもういいよ。もうどうでもいいくらい疲れたよ。少し眠らせてくれよ
吾輩はライオンじゃなく天狗の夢をみていた(老人と海のパクリかよ)
高尾山ポイント3箇条
- のんびり派はリフト 早く行きたい派はケーブルカー。使わないで歩くと部活に様変わりする
- 頂上までの標準ルートは1号ルート。4号ルートは崖が控えるハードな山道
- 頂上でとろろ蕎麦を食しながら天狗の伝説に思いを巡らそう
投稿者プロフィール
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吾輩は牛である。 名はモウモウである。 なんでも自由ヶ丘というハイカラな街のきらびやかなショーウィンドーの中でもうもう泣いていたことだけはとんと記憶している。
もっと詳細が知りたいもの好きなあなたはプロフィール欄の記事を読んで欲しい