【日帰りプラン】デザインも絶景もグルメも全部堪能!Laviewで行く秩父1日モデルコース

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吾輩は牛である。名前はモウモウ。

主人は先日から「モウモウよ、暖かな気温になってきたから、そろそろ出かけたいね」と言って、パソコンの画面をカチカチと叩いている。コロナ禍も落ち着き、人間どもは再び活動を始めたようだ。主人は特に電車が好きで、窓から外の景色を眺めることに喜びを見出す生き物である。吾輩が草を噛みしめる単純な幸福とは違うが、人間にもそれぞれの楽しみがあるのだろう。

「モウモウ、これ見てごらん」と主人は画面を向けてきた。そこには「Laview」という名の、まるで未来から来たような電車が映っていた。人間とは妙なものを作るものである。

ご主人

この電車、窓が大きくて景色がよく見えるんだって。秩父に行こうか

秩父?吾輩の耳には馴染みのない地名である。が、どうやら山々に囲まれた盆地のようで、春には花々が咲き誇るらしい。主人の声には珍しく高揚感があった。彼はその後も「味噌豚丼」だの「パレオエクスプレス」だのと呟きながら、計画を立てている。人間は時に子供のように目を輝かせることがある。

「4月19日に決めた!」と主人が叫んだ時、吾輩は窓辺で日向ぼっこをしていた。春の陽気に誘われて、ついうとうとしていたのである。「モウモウも一緒に行こう」と言われて、吾輩は内心驚いた。牛である吾輩が電車に乗れるとは思えないが、主人は時々非常識なことを言い出す。しかし、よく聞けば吾輩用の特殊なキャリーケースを用意したらしい。

かくして吾輩は、主人の秩父旅行に同行することになったのである。出発の前日、主人は地図を広げたり、カメラを磨いたり、バッグの中身を何度も確認したりしていた。人間は旅に出る前というものはこうして落ち着きをなくすものらしい。吾輩はただ静かに窓の外を眺めながら、明日への期待を胸に秘めていた。

目次

秩父旅の計画を立案

10:30 池袋駅出発(Laview乗車)
11:50 秩父駅到着
12:00 昼食(味噌豚丼と味噌ポテト)
13:30 秩父駅周辺の観光スタート
16:30 お土産購入
17:30 秩父駅発の特急で池袋へ
19:00頃 池袋駅到着

秩父駅周辺の見どころ

  1. 秩父神社:秩父駅から徒歩約15分、国の重要文化財に指定されている歴史ある神社
  2. 秩父まつり会館:秩父夜祭の山車や笠鉾を展示、駅から徒歩約10分
  3. 秩父ミューズパーク:自然豊かな公園、展望台からの眺めが素晴らしい
  4. 矢尾百貨店:地元の老舗百貨店、地場産品のお土産も充実

食事処(味噌豚丼と味噌ポテトを食べるなら)

  • 野さか(人気店!):秩父名物の味噌豚丼が人気
  • ミソポテト・まるこ:秩父の名物「味噌ポテト」の専門店

お土産おすすめ

  1. 秩父銘仙:伝統的な織物
  2. 西武鉄道秩父駅構内の「秩父の物産館」:地元の名産品が揃う
  3. わらじカツ煎餅:秩父名物のお菓子
  4. 秩父ワイン:地元産のブドウで作られたワイン
  5. 味噌ポテトの素:自宅でも味噌ポテトを作れる調味料

主人が立案した秩父の旅はざっとこんなものだが、主人の計画を見て吾輩は感服した。恐らく会社でも計画をきっちり立てないと気が済まない質なのだろうと想像した。

秩父の見どころと魅力5選

主人は旅の計画を立てるのが好きな人間である。出発前から「秩父には見どころがたくさんあるんだよ」と言って、ノートに書きつけていた。その熱心さは時に滑稽であるが、生真面目な性格ゆえだろう。

一つ目の見どころは「秩父神社」である。西武秩父駅から歩いて20分ほどの場所にあるらしい。「秩父地方の総鎮守で、歴史は古くて平安時代以前からあるんだよ」と主人は得意げに語る。「秩父夜祭」という祭りの舞台として知られているとか。人間どもは古い建物に妙な愛着を示すものである。

二つ目は「パレオエクスプレス」だ。これはSL(蒸気機関車)が走る鉄道で、秩父鉄道の目玉らしい。「運が良ければ、SLが見られるかもしれない。4月19日から復活運転するって聞いたんだ」と主人は目を輝かせた。鉄の塊が煙を吐きながら走る様を見て何が面白いのか、吾輩には理解できないが、主人は子供のように喜んでいる。

三つ目は「秩父の味噌グルメ」である。特に「味噌豚丼」と「味噌ポテト」が名物だという。

ご主人

秩父は味噌の産地でね、その味噌を使った料理が絶品なんだ

と主人。食べ物の話になると人間の目の色が変わるのは面白い現象である。吾輩は牧草だけで十分満足するのだが。

四つ目は「秩父の地酒」だ。

ご主人

秩父は水がきれいで、良質な日本酒や焼酎、最近ではウイスキーも作っているんだよ

と主人。吾輩には縁のない話だが、主人は「地酒のスタンプラリーがあるらしい」と楽しみにしている様子であった。

五つ目は「秩父の自然」である。「羊山公園の芝桜や、長瀞のライン下り、三峯神社の樹齢数百年のもみの木など、自然がいっぱいなんだ」と主人は言う。確かに、都会に住む人間には緑や山の景色は特別なものかもしれない。吾輩のような牛からすれば当たり前の風景だが、主人の目には新鮮に映るのだろう。

主人のノートにはこの他にも「秩父のお土産」「帰りの電車の時間」など、細かく記されていた。時刻表を睨みながら「帰りは16時30分のLaviewにしよう」などと呟いている。人間の「計画性」とはかくも煩わしいものか。しかし、その真剣な表情は憎めない。

アクセス方法

人間どもは移動に関して実に複雑な方法を編み出している。吾輩のような牛であれば、ただ四本の足で歩くだけである。しかし、主人たちはそうはいかない。彼らの足は二本しかなく、しかも決して速くはない。そこで彼らは「乗り物」なるものを発明したのだ。

当日、主人はやけに早起きして、吾輩のキャリーケースを準備している。「今日は池袋駅に10時に着くようにしよう。もし特急券がとれなかったら嫌だからね。早めに出るよ」と言っている。吾輩は朝食の牧草を静かに咀嚼しながら、主人の慌ただしい様子を見ていた。人間は時間に縛られて生きる生き物である。

バスに乗り、電車を乗り継いで、我々はようやく池袋駅に到着した。駅という場所は実に騒がしい。人の流れ、アナウンスの声、電車の音、匂い。吾輩の感覚は研ぎ澄まされ、キャリーケースの中でじっと耐えるのみであった。

「10時30分発のLaviewだから、そろそろホームへ行こう」と主人が言う。ホームに着くと、銀色に輝く流線型の車両が停まっていた。

これが噂のLaviewである。「ほら、見て。窓が大きいだろう?」と主人は誇らしげに言った。確かに窓は足元まで伸びており、乗り込む前から外の景色がよく見える設計になっている。

「このLaviewは妹島和世っていうデザイナーが手掛けたんだよ」と主人は知識をひけらかす。「車体は『飯能の山や丘のシルエット』をイメージしてるんじゃないかな」。人間というのは、移動するだけの道具にも美を求める生き物である。吾輩には理解し難いが、それがいわゆる「文化」というものなのかもしれない。

電車の中は思ったより広くて明るい。座席も柔らかく、吾輩のキャリーケースも窮屈さを感じないほどであった。やがて電車は動き始め、池袋の雑踏を後にして郊外へと向かっていく。窓から見える景色は徐々に変わり、建物が減って緑が増えていく。主人は時折写真を撮っては満足そうな顔をしている。

ご主人

西武秩父駅までは特急で約80分の旅だよ

と主人。池袋から飯能を経て西武秩父駅へ。窓から見える景色は次第に都会の喧騒を離れ、山々の緑が目に映るようになった。Laviewの大きな窓はまさに「絵画のフレーム」のように風景を切り取り、旅の高揚感を一層かき立てる。

吾輩はキャリーケースの中から、移り変わる景色に見入っていた。牧場の野原を駆け回るのとは異なる風景の変化。これもまた、人間と暮らすがゆえの経験である。かくして我々は、Laviewに揺られること約80分、西武秩父駅に到着したのである。

実際に行ってみた秩父の一日

西武秩父駅に降り立った我々を迎えたのは、予想以上に清々しい空気であった。

都会の喧騒を離れ、山々に囲まれた盆地の静けさは、吾輩の心をも和ませた。主人は早速地図を確認し、「まずは味噌豚丼の『野さか』に行こう」と言い出した。腹が減っていたようである。

しかし、その「野さか」なる店に着いてみると、「生憎弁当だけの販売で店内では食べられない」という状況に出くわした。主人の顔には一瞬失望の色が浮かんだが、すぐに「じゃあ、秩父駅の方に行ってみよう」と切り替えた。人間の適応力は時に感心させられる。吾輩たちは西武秩父駅から御花畑駅を通過して秩父駅へと歩いて向かうこととなった。

西武秩父駅から歩いて古い町並みを抜け、秩父駅に到着。駅前には「ちんばた」という店があり、そこで念願の味噌豚丼を食べることになった。

主人は「三種類丼」なるものを注文し、吾輩には普通の味噌豚丼を選んだ。値段は吾輩のが1100円、主人のが1350円であった。

店内は地元の人らしき常連で賑わっていた。やがて運ばれてきた味噌豚丼は、艶やかな照りを持つ豚肉が、こんもりとご飯の上に乗っている。その匂いは、吾輩の鼻孔をくすぐった。一口食べてみると、味噌の風味が豚肉の旨味と見事に調和している。甘すぎず、かといって塩辛すぎず、絶妙な味わいであった。

主人も黙々と食べている。三種類丼は味噌豚に加え、ワラジカツと味噌煮込みが一度に楽しめるらしい。「うまい!」と主人は単純な感想を漏らした。

腹を満たした我々は次に秩父神社へと向かった。石畳の参道を進み鳥居をくぐる。

主人は「秩父神社は西暦86年創建と伝えられていて、秩父の総鎮守なんだよ」と解説してくれる。社殿は国の重要文化財に指定されているらしく、装飾の細かさに目を見張った。境内には樹齢約1000年という大ケヤキがそびえ立ち、その荘厳さに主人も吾輩も言葉を失った。

神社を後にした我々は、偶然にも奇跡的な出来事に遭遇した。秩父駅の方から「シュッシュッポッポ」という懐かしい音が聞こえてきたのだ。主人は「パレオエクスプレスだ!」と叫び、カメラを構えた。なんでも4月19日から復活したSLの初日運行、いわゆる「ファーストラン」に出くわしたらしい。黒い車体から白い蒸気を吐き出す姿は、確かに勇壮であった。主人は童心に返ったように夢中で写真を撮っていた。

その後、秩父駅前で「地酒のスタンプラリー」なるものを発見。主人は喜んで参加し、地元の「ビール」と「蒸留酒」を試飲していた。「秩父の水は軟水で、すっきりとした味わいの酒が作れるんだって」と主人。彼の顔は次第に赤くなり、笑顔も増えていく。人間は時に酒に溺れる生き物である。

続いて我々は「秩父道の駅」へと向かった。お土産を物色する主人の脇で、吾輩は「名物味噌ポテト」なるものを勧められた。250円と手頃なお値段である。一口食べてみると、これがまた絶品。

じゃがいもの素朴な味わいに、甘めの味噌が絡み合う。主人も「美味い!」と満足げだ。お土産に「秩父珈琲」を250円で購入した。

なんと味噌ポテトの自販機まで置いてあるではないか

時計を見ると、もう夕方である。「帰りの16時30分のLaviewに乗ろう」と主人が言ったが、駅に着いてみると「満員でとれなかった」という状況に。主人は少し落胆したが「仕方ない、各駅で飯能まで行って乗り換えよう」と提案した。かくして我々は、のんびりとした各駅電車の旅を満喫することになった。

飯能で乗り換え、再び池袋へ。帰路の電車の中で、主人は「秩父、思ったより面白かったな」とつぶやいた。吾輩も同感である。何も無いところだと思っていた秩父は、実は豊かな自然と歴史、そして美味しい食べ物に恵まれた場所だったのだ。

5.秩父のお土産5選

旅の楽しみの一つに「お土産」がある。人間は自分の経験を物質化して持ち帰りたがる傾向があるようだ。主人も例外ではなく、秩父の道の駅でいくつかのお土産を物色していた。

一つ目は先ほども触れた「秩父珈琲」である。地元の水で丁寧に淹れたコーヒーをインスタントにしたものらしく、250円という手頃な価格も魅力だ。パッケージには秩父の山々がデザインされていて、見た目にも美しい。主人は「朝の一杯が楽しみだ」と言っていた。

二つ目は「秩父味噌」である。先ほどの味噌豚丼や味噌ポテトで味わった、あの絶妙な味噌が瓶詰めになっている。「これで家でも味噌豚丼が作れる」と主人は喜んでいたが、果たして本当に作るかどうかは疑わしい。人間の料理への情熱は短命なものである。

三つ目は「秩父ワイン」だ。主人によれば、秩父は近年ワイン用のぶどう栽培も盛んになっているらしい。「秩父ルージュ」という赤ワインを購入していた。「今度の休日に開けよう」と言っているが、おそらく明日には開けてしまうだろう。人間の自制心とはそういうものである。

四つ目は「秩父の水」である。これは変わったお土産だと思ったが、主人曰く「土地によって水の味って微妙に違うから、そこを楽しむのもいいもんなんだよ」とのこと。水を研究するとはこれいかに。人間の趣味の深さは時に理解に苦しむ。

五つ目は「秩父銘仙の小物」である。秩父銘仙とは、この地方の伝統的な絹織物らしい。ハンカチと栞のセットを購入していた。「和モダンなデザインが素敵だろ?」と主人。確かに色彩の組み合わせは美しく、伝統と現代が融合したような印象を受ける。

他にも「秩父鉄道のグッズ」や「パレオエクスプレスのポストカード」など、主人は様々なものを物色していた。結局予算オーバーで全ては買えなかったようだが、それでも満足そうな顔をしている。人間は物を集めることで幸福を感じる生き物なのかもしれない。

お土産を手に、我々は帰路に就いた。主人のバッグは来た時より明らかに重くなっていた。吾輩は内心「それらの物が本当に必要なのか?」と思ったが、それを口に出すことはなかった。人間の喜びを尊重するのも、共に暮らす者の務めである。

6.秩父旅の感想とまとめ

池袋の駅に戻ってきた時、空はすっかり暗くなっていた。主人は「小腹が空いたなあ」と言いながらも、疲れた様子で帰路を急いでいる。一日の旅は彼の体力を奪ったようである。

吾輩は今日の旅を振り返っていた。朝、池袋駅に集合してLaviewに乗り込んだ時の主人の高揚感。西武秩父駅に降り立った時の清々しい空気。味噌豚丼の絶妙な味わい。秩父神社の荘厳さ。パレオエクスプレスの勇姿。地酒の試飲で赤くなった主人の顔。味噌ポテトの素朴な美味しさ。お土産選びに夢中になる姿。全てが鮮明に記憶に刻まれている。

正直なところ、吾輩は最初「秩父」という場所に大した期待はしていなかった。何もないところだろうと思っていたのだ。しかし実際に訪れてみると、そこには豊かな自然と歴史、そして何より人々の温かさがあった。店員たちの親切な対応、道を尋ねた時に丁寧に教えてくれた地元の方々。都会では失われつつある「人と人との繋がり」が、ここにはまだ残っていると感じた。

主人も同じことを考えていたようだ。「秩父、思ったより全然いいところだったな」と彼はつぶやいた。

ご主人

特に味噌豚丼が絶品だった。あの味噌の絶妙な甘さ、忘れられないよ。それにSLのファーストランに出会えるなんて、運が良かったよな

食べ物の話になると主人の表情は生き生きとする。

確かに我々は幸運だった。旅というものは、計画通りに行かないことも多い。「野さか」でのハプニングや、帰りのLaviewが満員だったことなど、予定外の出来事もあった。しかし、それすらも今となっては良い思い出である。主人も「次は違う季節に来てみたいな」と言っている。四季折々の秩父の表情を見てみたいらしい。

Laviewという特急列車の存在も、この旅の魅力を高めていた。特に大きな窓から見える景色の変化は見事であった。池袋を出発した時の都会の風景から、次第に自然豊かな風景への移り変わり。それをまるで絵画のように切り取る窓のデザイン。人間の芸術性とは時に感心させられる。

我が家に帰り着き、主人は早速お土産を広げ始めた。「秩父珈琲、明日の朝に飲もう」と言っている。休日の朝、ゆっくりとコーヒーを飲みながら、今日の旅を振り返るのだろう。

吾輩は窓辺に腰を下ろし、今日一日を思い返していた。秩父という場所は、何も無いところではなかった。むしろ、「何もない」という言葉で片付けられないほどの、豊かさと深みを持った場所であった。そして「旅」という行為自体が、日常では得られない発見と感動を与えてくれるものだと改めて感じた。

主人と吾輩は、思いがけず満足な旅をしたのである。牛である吾輩が電車に乗り、山あいの町を訪れる。それ自体が不思議な経験であったが、人間と暮らすがゆえの特権なのかもしれない。

窓の外を見ると、月が出ていた。吾輩はその静かな光に照らされながら、今日の旅の余韻を噛みしめていた。やがて主人が「モウモウ、今日はありがとう。良い旅だったな」と言ってきた。吾輩は答える代わりに、ただ静かに目を閉じた。良い旅であったことは、確かであるのだから。

投稿者プロフィール

モウモウ
モウモウ大富豪になっても結局食と旅
吾輩は牛である。 名はモウモウである。 なんでも自由ヶ丘というハイカラな街のきらびやかなショーウィンドーの中でもうもう泣いていたことだけはとんと記憶している。

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